大阪府障がい者サポートカンパニーメールマガジン【第48号】

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_/ 大阪府障がい者サポートカンパニーメールマガジン
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_/   【第48号】2018/6/15
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□ 目次
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▽ サポカンカフェ
▼ 大阪府工賃向上計画支援事業について
▽ IT関連業務の発注を募集しています!
▼ ユニバーサル社会推進フォーラムのご案内

▼ セミナーのご案内
▽ サポカン登録状況(平成30年6月15日現在)
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□ サポカンカフェ
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 今回のサポカンカフェでは、障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス「就労継続支援事業所」についてご紹介します。
みなさんは「就労継続支援事業所」をご存じですか?就労継続支援事業所は、一般企業での就労が難しい障がいのある方が、就労に必要な知識や支援の提供を受けながら生産活動を行う福祉サービス事業所です。
現在、大阪府内には利用者と雇用契約を結びサービスを提供する就労継続支援A型事業所が約300カ所、雇用契約を結ばずにサービスを提供する就労継続支援B型事業所が約800カ所あります。これらの事業所の多くは、企業から業務を受託し、利用者の業務としています。
今回は、就労継続支援事業所を運営されている「さくら福祉訓練所」様にお話をお伺いしましたので、ご紹介します。

Q 事業所の説明をお願いします。
A NPO法人c・ドリームの会が運営しております。障がい福祉サービス事業所で、藤井寺市
内に事務所(店舗、作業場含む)があります。行っている事業としては、大きく分けて2つありまして、1つは衣料品の検品・販売です。就労継続支援A型事業所(以下、A型事業所)の利用者さんは主に、接客・販売活動を担当しています。
衣料品の仕入れは、新品の仕入れもございますが、多くは古着(リサイクル品)です。古着は、神戸市にあります学校法人「園田学園」さんのご協力によるものが多く、年間行事として生徒さんから集めていただいており、年間5トンもの衣料品を寄付していただいております。また、近隣住民の方から寄付をいただくこともございます。
仕入れた衣料品は季節物ごとに仕分けし、販売スケジュールに合わせて順番に検品していきます。販売できる状態でないものは補修を行い、販売します。
実際に商品を販売する店舗は、事務所併設の店舗に加え、「スーパーアプロ(株式会社カノー)」さんにご協力いただき、そちらのバザーコーナーで定期的に販売しております。
もう1つの事業は、内職作業です。箱折り、袋づめ、貴金属検品等々、さまざまな軽作業を請け負っており、就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)の利用者さんが主に担当しています。こちらは現在、ご協力いただいております企業さん(5社)をメインにお仕事をいただいております。

Q 障がい福祉サービスを始められたきっかけを教えてください。
A 元々、現理事長が古着を集めて海外の難民の方々に寄贈するというボランティア活動を行っていました。その後、小規模の無認可作業所で仕分け作業や販売活動を行っており、その経験を活かせるのではないかと考え、平成20年7月に障がい福祉サービスの指定を受け、さくら福祉訓練所(A型事業所、定員10名)を開設しました。
  その後、平成21年3月に就労移行支援事業所(定員6名)、平成22年5月にB型事業所(定員24名)を開設しました。

Q 障がいのある方と仕事をされるにあたって工夫されていることはありますか。
A とにかく教えるときは、1つ1つ丁寧に教えています。また、利用者さんは職歴の少ない方が多く、学生時代にイジメられた経験を持つ方も多くおられます。当事業所は、職場の楽しい雰囲気づくりを心掛けています。まずは「出勤したい」と思ってもらうこと。極端な話を言うと、仕事はできなくても最初は構いません。出勤したい場所づくりを第一に行い、厳しく指示する必要が出てきたときには「利用者さんとの関係ができている」ようにしています。
  その結果からか、A型事業所の利用者さんは、開設当初から4名いらっしゃいますが、みなさん約10年間辞めずに続けていただいています。

Q さくら福祉訓練所へ業務を発注した企業の感想はいかがですか。
A 多くの企業さんからは、「しっかりやってくれている。」とお褒めのお言葉をいただきます。更なるお仕事をいただいたり、別の企業を紹介していただくこともあります。次の仕事もいただけるということは、信頼してもらっている証かなと思います。

Q 利用者さんが企業に出向いて仕事を行う「施設外就労」を行うことはありますか。
A 当事業所では現在、施設外就労という形では行っておりませが、スーパーアプロさんのバザーコーナーでの販売活動をしております。一般企業での実習や活動は、事業所の中では体験できない貴重な機会ですし、障がいのある利用者さんの「働きたい」という気持ちを刺激する大きなチャンスでもあります。ですので、当事業所でも積極的に一般企業での就労体験を設けるようにしています。

Q 今後はどのような事業展開をしていきたいですか。
A A型事業所については、ルール上、事業の収益のみで利用者さんの賃金(人件費)を支払わないといけないので、収益を上げることが一番かなと思います。利用者さんの受け入れ拡大にも繋がります。福祉事業所らしくないかもしれませんが、収益を追求していく姿勢を職員が見せないと、利用者さんも満足してしまいます。
  B型事業所については、「工賃」という制度です。当事業所は今、時給に換算すると100円程度。やはり工賃向上を目指していきたいです。

Q 企業に対して望むことはありますか。
A 福祉事業所からお仕事を求めて営業活動に来られることがあると思います。企業の担当者さんはお忙しいでしょうが、まずは事業所の話を聞き、優しく受け入れてもらいたいです。私もたくさんの企業に営業活動に行きました。幸い、優しく受け入れてくださり、話を聞いてくださいました。どんな企業もそうあってほしいと思います。
  また、当事業所に限らず、是非見学に来ていただきたいと思います。利用者さんの能力は高いですし、経験もあります。スピード、正確性ともに自信があります。見学に来られた企業さんが意外に思われることも多いです。「これなら発注できる!」と思っていただけるのではないでしょうか。

実際に作業現場、店舗を見学させていただきましたが、利用者さんが本当に楽しそうに作業されていました。楽しい雰囲気づくりをすることによって、就労の定着に繋がっているのだなと感じました。
貴重なお話をいただきありがとうございました。

= さくら福祉訓練所 プロフィール =
【事業所名】さくら福祉訓練所
【所在地】藤井寺市林6-6-30
【事業内容】衣料の検品・加工・販売、内職作業
【電話番号】072-926-8545
【FAX】072-926-8545
【E-mail】sakurak@live.jp

大阪府としましては、企業さんによる障がい福祉サービス事業所(就労継続支援事業所)への業務発注、実習や就労機会の提供について推進しています。是非ご検討をよろしくお願いいたします。
【参考】「WAMNET独立行政法人福祉医療機構」リンク先
http://www.wam.go.jp/shofukupub/
※「地図でさがす」から検索する場合、「サービスの種類」を就労継続支援事業所に限定していただくと便利です。

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■ 大阪府工賃向上計画支援事業について
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~障がい福祉施設の企業等と連携した商品開発プロジェクト~
大阪府内には約800の就労継続支援B型事業所がありますが、一人の障がい者が受け取る工賃は平均月11,209円(平成28年度実績)であり、全国でも最低の水準となっています。
大阪府ではこれまで府内の障がい福祉事業所の工賃を向上させるための支援事業を行っていますが、今年度からは施設でつくられる製品の商品力の向上と販路拡大に向けて、企業様と連携した商品開発に取り組もうと考えています。

近年、障がい福祉施設でつくられる製品は、品質のよいお菓子やユニークなデザインの雑貨なども増えてきており、企業様と連携することでさらによい商品が誕生する可能性があります。モノづくりや販売をされておられる企業様で、福祉施設とのコラボレーションに興味を持たれましたら是非ご連絡ください。

大阪府工賃向上計画支援事業:http://l-challe.com/kouchin/
こさえたんサポーター:https://www.facebook.com/cosaetan

■連絡先
大阪府福祉部障がい福祉室自立支援課 就労・IT支援グループ
電話 06-6944-9178
一般社団法人エル・チャレンジ福祉事業振興機構
電話 06-6949-3551

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□ IT関連業務の発注を募集しています!
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大阪府では、障がいのある方々がその状況や能力・適性を活かして仕事に就き、働き続けることができるよう、障がい者雇用の拡大と併せて、在宅での就業機会の拡大に取組んでいます。
平成30年度から、IT関連業務を受注し、在宅就業を希望する障がい者へ分配する業務等を厚生労働省の認定を受けた在宅就業支援団体である社会福祉法人大阪市障害者福祉・スポーツ協会(大阪市職業リハビリテーションセンター)に委託し、自立を促進するための支援を実施しております。
つきましては、貴社において、Web作成業務や、テープ起こし業務、アンケート結果入力業務等がありましたら、同センターをご活用くださいますようよろしくお願い致します。
ご質問等ございましたら、下記お問い合わせ先までご連絡ください。たくさんの業務発注のご依頼、心よりお待ちしています。

(参考:実際に本取り組みにより作成したホームページ)
おおさか障がい者就労施設ガイド http://kyodoweb.sakura.ne.jp/

<お問い合わせ先>
大阪市職業リハビリテーションセンター
TEL:06-6704-7201
HP:http://www.v-sien.org/index.html

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■ ユニバーサル社会推進フォーラムのご案内(再掲:お申し込みは6月20日まで)
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大阪府で取り組んでいる『行政の福祉化』とは、府政のあらゆる分野において、福祉の視点から総点検し、住宅、教育、労働などの各分野の連携のもとに、施策の創意工夫や改善を通じて、障がい者やひとり親家庭の父母などの雇用・就労機会を創出し、「自立を支援する取組み」です。
 大阪府では、行政の福祉化のさらなる推進のため、平成29年度に大阪府社会福祉審議会に行政の福祉化推進検討専門部会を設置して検討を進め、推進のための提言を取りまとめました。
 この提言の具体化を図るためのキックオフ・イベントとして、「ユニバーサル社会推進フォーラム」を開催いたします。
 第1部では、「行政の福祉化」の一環として、府有施設の清掃業務を活用し知的障がい者等の就労支援に大阪府とともに取り組んできた冨田氏や働きづらさをかかえた人を職場に迎え入れる仕組みとして千葉県で「ユニバーサル就労」に取り組んでこられた平田氏による基調講演、第2部では、講師に有識者を交えたパネルディスカッションを予定しています。奮ってご参加ください。

 日時:平成30年6月26日(火)
午後1時30分~午後4時45分
 場所:大阪国際がんセンター1階 大講堂
(大阪府大阪市中央区大手前3-1-69)

▼詳しくはこちら▼
http://www.pref.osaka.lg.jp/fukushisomu/gyousei-fukushika/forum.html

▼【参考】行政の福祉化推進検討専門部会▼
http://www.pref.osaka.lg.jp/fukushisomu/shahukusinn/gyofukubukai.html

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■ セミナーのご案内
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 大阪府では、事業主や人事担当者等を対象に、障がい者雇用に関する各種セミナーを
開催いたします。 参加費用はすべて無料ですので、ぜひご参加ください。
 なお、お問合せは、大阪府商工労働部 雇用推進室 就業促進課 障がい者雇用促進
グループ(TEL:06-6360-9077、FAX:06-6360-9079)まで
お願いいたします。

1.「人事担当者のための精神・発達障がい者雇用 アドバンス研修 雇用管理コース」
 雇用している精神・発達障がい者が職場に定着し、長く活躍できる体制を構築する職場サポーターを養成するための研修です。他社の事例などを交えながら、雇用管理のノウハウを身につけていただけます。2日間に分けて実施し、1日目は講義、2日目は個別に日程を調整し、企業等で障がいのある方とともに職場体験を行います。

 【開催日時】平成30年7月12日(木)10:00~17:00
 【場  所】大阪府立中之島図書館 別館2階 (大阪市北区中之島1-2-10)
 【対  象】精神・発達障がい者の雇用実績があり、雇用現場で実務に関わりのある方
【内  容】1日目  ◇障がい特性と採用のポイント  ◇雇用管理の事例紹介等
       ◇グループワーク        ◇企業交流会
       2日目(個別に日程を調整)
          ◇障がい者とともに働く職場体験実習
 
この研修は、今回の日程の他に下記日程でも実施する予定です。
  採用コース  :8月21日、10月11日
  (採用コースはこれから精神・発達障がい者の採用をお考えの企業向けです。)
  雇用管理コース:9月14日、11月14日

 ※申込、詳細は下記URLをご確認ください。
  http://www.pref.osaka.lg.jp/koyotaisaku/management/supporter02.html

2「高等支援学校見学セミナー」
 企業のみなさまに「知的障がい者の雇用」について理解を深めていただくためのセミナーです。
 セミナーでは、就労に必要な基本的スキルを身につけるために、日々励んでいる生徒たちの様子を実際にご覧いただくとともに、障がい者雇用の先進企業による取組み事例を紹介します。

【開催日時・場所】
(1)大阪府立すながわ高等支援学校(泉南市信達牧野40-1)
   平成30年7月3日(火)13:00~15:40
(2)大阪府立なにわ高等支援学校(大阪市浪速区木津川2-3-30)
平成30年7月4日(水)13:00~16:00
   (3)大阪府立とりかい高等支援学校(摂津市鳥飼上1-1-15)
     平成30年7月9日(月)13:00~15:40
  【対象】大阪府内に事業所のある企業の人事・労務担当者
  【内容】 ◇高等支援学校の概要説明・授業等の見学
◇障がい者雇用の先進企業による事例紹介 「知的障がい者の雇用管理について」

※下記URLよりチラシをダウンロードの上、FAXにてお申込みください。
http://www.pref.osaka.lg.jp/koyotaisaku/sokushin-c/sokushinc-semi.html

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□ サポカン登録状況
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 大阪府障がい者サポートカンパニー登録状況(平成30年6月15日現在)
 198社(優良企業:157社、登録企業:41社) 随時更新中です!!

★大阪府障がい者サポートカンパニーのHPでは、優良企業様の障がい者雇用に関する
 取り組みや本誌のバックナンバーをご紹介させていただいています。障がい者雇用の
 参考に是非ご覧ください。
【URL】http://www.pref.osaka.lg.jp/keikakusuishin/syuuroushien/syougaisyasapo-tokan.html
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>> 次回は平成30年7月17日(火)配信予定です。
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◆ 編集発行 大阪府障がい者サポートカンパニー事務局
  大阪府福祉部障がい福祉室自立支援課就労・IT支援グループ
  大阪市中央区大手前3丁目2番12号 大阪府庁別館1階
  06-6944-9178

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