夏休みは、特別支援学校に通うお子さまの「卒業後」について、ご家族でゆっくり考えられる貴重な時期です。2学期になると現場実習や進路面談が本格化し、あっという間に進路を決める時期がやってきます。「うちの子に合う進路は何だろう」と迷われている方に向けて、卒業後の選択肢を整理しました。
卒業後の進路——約6割が福祉施設等へ
文部科学省の「学校基本調査」によると、特別支援学校高等部を卒業した方のうち、約6割が就労継続支援B型などの社会福祉施設等へ進み、企業などへ就職する方は約3割です。障がいの状況や体調に合わせて、福祉サービスを利用しながら働く力を育てていく進路は、いちばん多く選ばれている道です。
卒業後の主な選択肢
- 一般就労——企業などに就職して働く
- 就労移行支援——2年間で一般就労を目指す訓練
- 就労継続支援A型——雇用契約を結んで働く(最低賃金が保障)
- 就労継続支援B型——雇用契約なし。自分のペースで働く練習
- 生活介護・進学など——日中活動の場や専門的な学び
「毎日通えるか不安」ならB型という選択肢
就労継続支援B型は雇用契約を結ばないため、体調や特性に合わせて通い方を調整できるのが特徴です。さくら福祉訓練所・さくら作業所は週1日・1日1時間から利用できます。「卒業していきなり毎日はハードルが高い」という方が、生活リズムを整えながら少しずつ働く力をつけていけます。箱折りやシール貼りなどの軽作業のほか、絵や詩を描くアート活動もあり、ことばで気持ちを伝えるのが苦手なお子さまの表現の場にもなっています。
見学・体験は在学中からOKです
「実習先や進路先を探すのは学校が動いてから」と思われがちですが、見学や体験は在学中からいつでも可能で、費用はかかりません。夏休み中にご家族で見学しておくと、2学期以降の進路面談で「実際に見てきた場所」として具体的に検討できます。利用開始までの手続きの流れは受給者証の取り方の記事で詳しく解説しています。
見学のご予約は電話・LINE・お問い合わせフォームからどうぞ。ご本人が緊張しやすい場合は、まずご家族だけでのご見学もご相談ください。(出典:文部科学省「学校基本調査」)