毎年9月は「障害者雇用支援月間」です。厚生労働省・都道府県・JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)が協力して、障害者雇用をすすめるための啓発活動が全国で行われます。今年の9月は、いつもより少し特別な意味があります。この夏、障害者雇用のルールが大きく変わったばかりだからです。
2026年7月から、法定雇用率が2.7%になりました
企業には、従業員のうち一定割合以上の障がいのある方を雇用する義務があります(法定雇用率)。この割合が、2026年7月1日から2.5%→2.7%に引き上げられました。対象となる企業も「従業員40人以上」から「37.5人以上」に広がり、より多くの会社が障害者雇用に取り組むことになりました。
常用労働者100人を超える企業では、雇用数が基準に足りない場合、不足1人あたり月5万円の納付金を納める必要があります。つまり企業にとって障害者雇用は「できれば」ではなく「経営課題」になっており、障がいのある人材を積極的に探す企業が増えているのです。雇用されている障がいのある方の数は70万人を超えて過去最高を更新し続けています。
「雇われる側」に追い風が吹いている、ということ
この変化を、ご本人とご家族の目線で言いかえると——「働きたい」と思ったときの受け皿が、いま確実に増えているということです。ただし、いきなり一般企業で働くのは不安、という方がほとんどだと思います。だからこそ、B型事業所で「働く練習」をしておくことに意味があります。
- 生活リズムを整える——決まった日に通い、決まった時間だけ作業する。これが働く力の土台になります
- 「できること」を見つける——軽作業・パソコン・アートなど、いろいろな作業を試して得意を発見できます
- ステップアップの道がある——実際にB型から一般就労へ移行した方もいます。焦らず、その人のペースで進めます
9月のあいだに、最初の一歩を
障害者雇用支援月間の9月は、テレビや自治体の広報でも障害者雇用の話題が増える時期です。ご本人が「ちょっと気になる」と口にしたら、それは大切なサインかもしれません。いきなり就職ではなく、まずは見学から。さくらでは週1日・1時間からの利用もできますし、ご家族だけの見学も歓迎しています。障害者雇用とは何かを知るところから始めても大丈夫です。
よくあるご質問
- Q. 障害者雇用支援月間とは何ですか?
A. 毎年9月に、厚生労働省・都道府県・JEEDが協力して行う啓発月間です。優良事業所の表彰や、障がいのある方の絵画・写真コンテストなどが行われます。 - Q. 法定雇用率2.7%はいつから始まりましたか?
A. 2026年7月1日からです。対象も従業員37.5人以上の企業に広がりました。 - Q. B型からいきなり一般就労はできますか?
A. 段階を踏む方が多いです。B型で力を整え、障害者就業・生活支援センター等と連携しながら進む道があります。 - Q. 今は働ける自信がなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。週1日・1時間から、在宅利用のご相談もお受けしています。
「働く」までの距離は人それぞれです。制度の追い風が吹いている今、遠くからでも一歩ずつ近づいていきましょう。見学・体験は無料です。(出典:JEED「障害者雇用支援月間(毎年9月)」、厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げ」。この記事は一般的な情報提供であり、個別の判断は専門機関にご相談ください)