10月も終わりに近づき、朝晩はすっかり秋の空気になりました。B型事業所というと「作業をするところ」というイメージが強いかもしれませんが、毎日の中には季節を感じる時間や、利用者さんどうしが顔を合わせて楽しむ時間もあります。この記事では、さくら作業所(堺)とさくら福祉訓練所(藤井寺)の秋の手仕事・レクリエーション・いつもの作業の様子を、事業所で撮影した写真とあわせてご紹介します。見学を考えている方やご家族が、「どんな雰囲気のところなのか」をイメージするきっかけになればうれしいです。なお、写真は利用者さんのお顔が写らないものだけを選んでいます。
季節を感じる手仕事——ハロウィンの貼り絵
さくら作業所では、色紙を切って貼り合わせる貼り絵の作品づくりにも取り組んでいます。下の写真は、細長い台紙にかぼちゃやおばけ、窓の明かりがともる家を貼ったハロウィンの作品と、紫の花の作品です。春は花、夏はひまわり、秋はハロウィン……と、季節ごとに題材が変わっていきます。
作品づくりは、季節を先取りして少しずつ進めます。小さく切った黒い色紙に黄色の窓を貼って家を作り、オレンジの丸はかぼちゃに、白い紙はおばけに。ひとつひとつのパーツは小さくても、並べてみると一枚の絵になります。
はさみで切る、のりで貼る、向きをそろえる——こうした手先の作業は、ふだんの軽作業ともつながっています。「細かいことは苦手」という方でも、大きなパーツを貼る係、並べ方を考える係など、関わり方はいろいろです。藤井寺のさくら福祉訓練所でも、絵や詩を描くアート活動に取り組んでいます。
レクリエーションは「みんなで過ごす時間」
就労継続支援B型は、障害者総合支援法で「就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて」必要な訓練などを行うサービスと定められています。仕事の時間だけでなく、人と関わる時間や季節の行事も、毎日に張りをつくる大切な要素です。
- さくら作業所(堺)
毎月第2・第4土曜にレクリエーションを行っています。また、書道部が週1回活動しています。利用者さんどうしの交流を深め、楽しい時間を過ごす場になっています。 - さくら福祉訓練所(藤井寺)
みんなで楽しむバーベキュー大会、年に一度のクリスマス会、体を動かしてリフレッシュするスポーツイベントなどの行事があります。
「人の多い場は緊張する」という方もいらっしゃると思います。行事の過ごし方は人それぞれで、その日の体調や気持ちに合わせて、スタッフと相談しながら決めていければ大丈夫です。季節の変わり目の体調との付き合い方は季節の変わり目、なんだかしんどい——秋の体調管理と通所リズム、秋から冬の気分の落ち込みについては秋になると気分が落ち込む——季節性の不調とのつき合い方でもご紹介しています。
季節が変わっても、いつもの作業はいつもどおり
行事や作品づくりがあっても、毎日の中心はやはり作業です。決まった時間に来て、いつもの作業をして、休憩をはさみ、終わりの時間に帰る——この「いつもどおり」が、生活のリズムを整える土台になります。
- さくら作業所(堺)
元お寿司・割烹のお店跡で、お弁当・定食屋さん「堀上さくら食堂」を営んでいます。1階ではホール接客や調理補助、2階では軽作業や物品販売を行っています。作業には、お弁当作り、お弁当に付ける箸袋を折る作業、店内やテーブルの掃除、お米の選別、予約表の作成、週1〜2回のパソコン練習などがあります。 - さくら福祉訓練所(藤井寺)
リサイクル衣料の仕分け・検品・販売とお店番、企業からお預かりした部品や製品の検品、箱折り・組み立て、両面テープの貼り合わせ、紐通し、シール貼りなどの内職作業を行っています。寄付でいただいた衣服を仕分け、日本救援衣料センターを通じて海外へ送るボランティア活動もあります。
1日の具体的な流れはB型事業所の1日はこんな流れ——さくらの「ある1日」をご紹介しますに、週1日・1時間から無理なく始める方法は週1日・1時間から始める通所リズム——続けるコツは「小さく始める」にまとめています。
よくあるご質問
- Q. レクリエーションや行事には、必ず参加しないといけませんか?
A. 行事の過ごし方は人それぞれです。人の多い場が苦手な方、体調に波がある方もいらっしゃいますので、参加の仕方はその日の体調や気持ちに合わせてスタッフにご相談ください。 - Q. 絵や工作が苦手でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。貼り絵は、色紙を切る、のりで貼る、並べ方を考えるなど、いくつもの工程に分けられます。得意なところから関わることができますし、作品づくりのほかにも軽作業や調理補助など、いろいろな作業があります。 - Q. 行事の日に見学することはできますか?
A. 見学の日時は、ご都合と事業所の予定を合わせて調整しています。ふだんの作業の様子を見たい、行事の雰囲気を知りたいなど、ご希望があればお問い合わせのときにお伝えください。 - Q. 季節の変わり目に体調を崩しやすく、通い続けられるか心配です。
A. 週1日・1日1時間からの通所ができ、調子に合わせて日数や時間を相談しながら調整していくことができます。体調や治療のことは主治医に、サービスの利用については市町村の窓口や相談支援専門員にもご相談ください。
季節の作品づくりも、いつもの作業も、ご自身のペースで。さくら福祉訓練所(藤井寺市林6-6-30/072-926-8545・平日と祝日10:00〜16:30、土曜10:00〜14:00)では衣類の検品・仕分け・販売、箱折りやシール貼りなどの軽作業、絵や詩を描くアート活動に、さくら作業所(堺市中区堀上町158-4/072-220-6027・平日10:00〜16:30)ではお弁当作りや調理補助、お米の選別、箸袋入れなどの軽作業やパソコン練習に取り組んでいます。知的・身体・精神のどの障がいの方も利用でき、週1日・1日1時間からの通所ができます。約9割の方が利用料の自己負担0円で通っておられ、昼食は300円、送迎のご相談も承ります。見学・体験は無料で、ご本人と一緒でも、ご家族だけでもお越しいただけます。(出典:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 第5条第15項(e-Gov法令検索)、さくら福祉訓練所・さくら作業所「活動紹介」。いずれも2026年10月30日に確認。写真はさくら作業所で撮影したもので、利用者さんのお顔が写らないものを掲載しています。この記事は一般的な情報提供であり、診断・治療に関する助言ではありません。体調のことは主治医に、サービスの利用については市町村の窓口などの専門機関にご相談ください)