「調子が良いときは働けそうな気がする。でも、また具合が悪くなったらと思うと動けない」——統合失調症のある方から、よくお聞きする言葉です。結論からお伝えすると、働いている方はたくさんいます。大切なのは、再発を防ぎながら少しずつ戻っていくことです。
働いている方は珍しくありません
民間企業で働く障がい者は70万人を超え過去最高となり、そのうち精神障害のある方も年々増えています。統合失調症のある方はその中でも大きな割合を占めます。企業側も法定雇用率の引き上げで採用に積極的です。「働けないのが当たり前」ではありません。
いちばん大事なのは「再発させないこと」
治療の基本は服薬の継続です。調子が良くなると自己判断で薬をやめてしまい、再発する——これが最も多いパターンです。加えて、睡眠リズムを守ること、過労やストレスを避けることが柱になります。働くことは、この3つと両立させて初めて長続きします。無理をして再発すれば、回復にまた時間がかかってしまいます。
再発を防ぎながら働くための工夫
- 服薬と通院を続ける(自己判断で中断しない)
- 起床・就寝の時間を一定に保つ
- 「これが出たら休むサイン」を自分で把握しておく(不眠・焦り・音への過敏など)
- 事業所のスタッフと主治医が同じ方向を向けるよう、状態を共有する
B型は「働きながら整える」ことができる場所
就労継続支援B型は雇用契約を結ばないため、ノルマも出勤義務もありません。さくら福祉訓練所(藤井寺)・さくら作業所(堺)は週1日・1日1時間から始められ、調子の悪い日は休んで大丈夫です。1日のスケジュールも1時間おきに休憩が入る組み立てになっており、疲れをためにくい環境です。通院日は作業をお休みでき、自立支援医療を使えば通院費の負担も軽くなります。
焦らないことが、いちばんの近道です
調子が安定してきたら、一般就労へのステップアップも一緒に考えられます。さくら福祉訓練所は就労定着支援も行っているため、就職後に不調のサインが出たときも相談先が続きます。「働き続けられること」を目標にすれば、遠回りに見える道がいちばん確実です。
よくあるご質問
- Q. 主治医に相談してからのほうがいいですか?
A. はい。見学は自由ですが、利用開始の判断は必ず主治医とご相談ください。 - Q. 症状のことを事業所に話す必要がありますか?
A. 配慮のために共有いただけると助かりますが、話せる範囲で構いません。外部に伝わることはありません。 - Q. 途中で調子を崩したらどうなりますか?
A. しばらくお休みして、落ち着いたら戻れます。籍がなくなることはありません。 - Q. 人が多い場所が苦手です。
A. 静かな場所での作業や短時間からの利用など、負担の少ない形を一緒に探します。
今は動けなくても大丈夫です。ご家族だけのご相談も無料でお受けしています。(この記事は一般的な情報提供です。治療方針は主治医にご相談ください。出典:厚生労働省「障害者雇用状況の集計結果」ほか)